オーサリングの作業の最終段階の作業で完成したデータの入稿メディアはDLTやDVD-Rがあります。
プラントダイレクト(Plant Direct) とは
プラントダイレクトとは、オーサリングソフト【シナリスト(Scenarist)】のプラグインです。シナリストは最も一般的なプロ用DVDオーサリングソフトです。
通常コピーガードやリージョンコードをDVDに付加しようとするとDLTテープでの入稿が一般的でした。しかしシナリストのプラントダイレクトの機能を使用すると、コピーガードやリージョンコードのデータをハードディスクに書き出せます。一旦ハードディスクに出力したデータはDVD-Rなどのメディアを使って入稿することが可能になります。
プラントダイレクトのメリットとしては高価なDLTを必要とせず、安価なDVD-Rを使用でコスト削減に効果を発揮します。
DLTとは
DLTとは最大220GBまで記録できる磁気テープです。以前はDVD-Videoの入稿メディアはこの方式が多く、当然コピーガードやリージョンコード、片面2層式などの情報も記録できます。オーサリング後の出力方法としては一般的で安全ですが、価格が高く一部製造中止になった商品もあり、最近ではDVD-Rやプラントダイレクトで出力したDVD-RをDVDプレスのマスターとして使うことも増えてきました。
DVD-Rとは
4.7GBのデータを記録できるメディアで、オーサリング後のマスターとしての出力としては特別な機能を必要としない場合使用されます。片面2層式のDVD-Rなども発売されておりますが、これはマスターとして使用できません。
コピーガードやリージョンコードのデータを書き出すことができないので、こうした用途が必要な場合はDLTまたはプラントダイレクト機能を使用する必要があります。