人気が高い紙ジャケット・デジトレイの特徴とは?

紙ジャケットは高級感や特殊性があるため販売用の音楽CDや映像DVDに付加価値を付けれます。
紙ジャケット自体は昔からありますが、画一化を避けたい製作者からのニーズは高まりつつあります。

デジトレイ

開いて、CD取り出した状態のデジトレイ(デジパック)
 
デジトレイは厚紙の台紙にプラスティック製のトレイ(ディスクをはめる部分)を貼り付けて作るパッケージの仕様のひとつです。高級感があり人気も高く、二つ折りタイプや三つ折タイプなどバリエーションも豊富で商品としての存在感を持たせることが可能です。

値段が高いのが難点です。例えば二つ折りデジトレイ、CD1枚、シュリンク包装まですると1000枚プレス(完全パッケージ)で単価が約165円前後になります。

デジトレイ自体の値段は上がりますが、本体以外の印刷物がないので(通常でしたらジャケット+バックインレイ+オビ)その分の値段は下がります。

紙ジャケット

中からCDが覗く、通常の紙ジャケット(シングルサイズ)
 
紙ジャケは紙だけで制作したケースで、トレイ(ディスクをはめる部分)は付いていません。プラスティックのケースとは違いオリジナル性を演出することが可能です。一般的なシングルケースから三つ折りタイプまで制作可能です。それにプラスティックのケースに比べて横幅が薄いため収納に便利で衝撃に強く破損しにくいです。そのため紙ジャケットを好むお客様も多数いらっしゃいます。

デジトレイに比べて値段が下がります。二つ折り紙ジャケット(ボール紙のようなタイプ)、CD1枚、シュリンク包装まですると1000枚プレス(完全パッケージ)で単価が約135円前後にまります。

デジトレイ同様、ジャケット+バックインレイ+オビの印刷がなくなりますので、その分値段は下がります。

オリジナルケース

カラフルな二つ折りオリジナルジャケット(閉じた状態)

カラフルな二つ折りオリジナルジャケットを開いた状態と光るディスク

中からCDが覗く、長方形のオリジナルタイプ紙ジャケット

紙ジャケットで実用性を考慮して独自のジャケットをオーダーメードで作成してはいかがでしょうか。弊社ではお客様が設計したケースの作成も可能です。

DVD-VideoとDVD-ROMの違いとは?

DVDを再生して、チャプター画面が開いているコンピューター
 

DVD-Video

DVD-Videoとは映画などの動画データを収録するための規格で、映像圧縮にMPEG-2規格を採用し、高画質で最大2時間強の動画を収録できます。音質はCD並みで、高い臨場感のある5.1チャンネルサラウンドに対応しています。音声を2チャンネル収録の場合は、CDを上回る音質で収録することも可能です。また複数言語の字幕や音声吹き替え、マルチアングル、リージョンコードなど様々な設定が行えるように規格化されています。

メニュー画面

メニューには2種類あり、一つはディスク全体のメニュー(トップメニュー)、もう一つはタイトル毎のメニュー(タイトルメニュー)があります。

チャプター

チャプターとは、映像のシーンや場面ごとにあらかじめ区切りを入れておくことで、音楽CDの曲を飛ばすように、シーンや場面ごとにジャンプを可能にするための映像の目次です。チャプターは映画などの長い上映時間の映像によく用いられます。映像のシーンごとにあらかじめ区切りを入れておくことで、視聴者が自分の見たい映像にすぐたどり着くための役目を果たします。

MPEG-2

DVD-Videoやブルーレイディスクにも採用されている映像データの圧縮技術です。MPEG-1がVHS並みの352×240の解像度を基本としているのに対し、MPEG-2のフォーマットはさらに高い解像度を基準にしているため、デジタル放送やブルーレイディスクのDRモード(ハイビジョン映像をそのままの画質で録画するための高画質モード)でも採用されています。

DVD-ROM

DVD-ROMは市販のパソコン用ソフトやゲームソフトや配布用の媒体として、一般的に採用されています。ROMはRead Only Memoryの略で読み取り専用のDVDを指します。

市販のDVD-VideoはDVD-ROMの一種で、DVD-Videoのアプリケーションフォーマットで映像データを記録したものです。
もちろんDVD-Videoの中にはDVD-ROMではないものも含まれます。

DVD-ROMもDVD-Video(プレス盤)も読み取り用のピットを形成したマスター原盤(スタンパー)を作成後、それを元にプレスして量産しています。

日本と海外の3つの放送方式について

7色に発光するモニタのテストパターン
 

放送方式

現在世界の標準画質映像のアナログのカラーテレビ放送方式には、主なものとして以下の3方式があります。

NTSC方式

アメリカ(開発国)を中心に日本、韓国、台湾、フィリピン、中南米(主にブラジルを除く)などで採用されているNTSC方式。

PAL方式

西ドイツ(開発当時)を中心にイギリス等の西ヨーロッパ、中東の大部分、ASEAN諸国の大部分、オーストラリア、ブラジル、アフリカの一部などで採用されているNTSC方式。日本でもNHKワールドTVといった海外向けテレビ国際放送で、NTSC方式とともに採用されています。

CECAM方式

フランス(開発国)を中心にロシア、東ヨーロッパの大部分、中東の諸国の一部、旧フランス植民地を中心としたアフリカ諸国などで採用されているSECAM方式。 

違いと特徴

NTSC 1秒あたり約30枚の映像を、525本の走査線に分割して放送します。
白黒テレビとの互換性が高いのも特徴です。
PAL 1秒あたり25枚の映像を、625本の走査線に分割して放送します。
白黒テレビとの互換性が高いが、機構は複雑です。
SECAM 1秒あたり25枚の映像を、625本の走査線に分割して放送します。
白黒テレビとの互換性は低いですが、機構は単純です。

1秒あたりの画面の更新回数である前述の映像枚数は、各方式の開発国の交流電源の周波数が深く関わっています。

NTSCの走査線数525本に対しPALとSECAMの走査線数は多く(625本)、画面の詳細度はPAL方式・SECAM方式の方が上回っています。しかし、NTSCのフレームレートは PAL・SECAMの毎秒25枚に比べ20%増の毎秒30枚であり、その分、動きが滑らかです。各方式にも一長一短があります。

また、採用国数と視聴可能人口では、インドと中国も採用しているPAL方式が圧倒的に多いですが、NTSC方式のアメリカが映像ソフトの供給大国であることから、市場における各方式の地位・重要性においても単純に比較することは出来ません。

ただし、PALと同様の目的で開発されたSECAMは、用いられている技術は違っており、比較して劣っているとよく言われているようです。

DVDのコピーガードとは?

パソコンを使いメディアをコピーしようとしている風景
 

コピーガードとは

DVDやCDなどの映像や音楽などのメディアを無断で複製を防止するために行う処理のことで、DVDビデオなどにコピーを妨害する為の信号を混ぜてコピーできないようにすることです。

CSS (DVDのコピーガード)

多くのDVDビデオに採用されているコピーガードで、映像コンテンツを暗号化してその暗号鍵を複製できないエリアに記録するためパソコンでコピーしても暗号鍵は複製できないので再生することができません

APS

(Analog Protection System)の略で、アナログ映像信号にかけるコピーガード

リージョンコード

DVDを再生することが出来る地域を制限する地域コードのことで、再生したいディスクと再生するプレイヤーのコードが一致しなければ再生することは出来ません。日本のリージョンコードは2です。

コード0 オールフリー・全国(リージョンフリー状態)
コード1 アメリカ、カナダ
コード2 西ヨーロッパ、中東、南アフリカ、日本
コード3 韓国、台湾、シンガポール、香港、その他 東南アジア諸国
コード4 オーストラリア、ニュージーランド、ブラジル、アルゼンチンなど中央・南アメリカ、メキシコ
コード5 北アフリカ、アジア、東ヨーロッパ、インド
コード6 中国
コード7 未定義
コード8 国際航空航路など特殊用途

映像方式

テレビに映像を映す方式としてNTSC・PAL・SECAMの映像方式3種類が存在します。
これは再生するハード(テレビ、プレイヤー)とソフト(DVDコンテンツやテレビ放送)の規格で、この方式が同じものでなければ見る事ができません。

日本で一般的に市販されているDVDプレーヤー、テレビモニター等は、NTSC方式でありPAL方式には対応していません。まれに日本にもPALに対応しているテレビがあります。

パソコンでは多くの再生ソフトでPAL方式の映像が見れます。そのため間違った方式でDVDを作ってしまっても、再生チェックがPCのみだと間違いに気づかないことがあります。念のためDVDプレイヤーでのチェックは行うようにしましょう。

DVDのオーサリングとは?

オーサリングイメージ図・画像、音声、映像を統合して、一つのソフトウェアをつくります。

DVDにおいて、オーサリングとは文字や画像・音声・動画といったデータを編集して1本のソフトウェアを作ることです。。プログラミングを伴うこともありますが、一般には複数のマルチメディア要素を編集・統合してひとつのタイトルとしてまとめることをオーサリングといいます。DVDのタイトルの作成やメニュー画面の作成・チャプター設定・音声設定・BGMの設定・字幕の設定などがこれに当たります。

オーサリング後のデータの入稿はDVD-RかDLTで入稿していただきます。

DVDの画面はRGBモード、サイズが720ピクセル×480ピクセルです。
CRTテレビ(ブラウン管テレビ)や一部の液晶テレビで再生した場合、上下左右の約10%が切れて見えなくなってしまうことがあるので、10%以上余裕を持って内側にレイアウトして下さい。

チャプター指示書の作成後オーサリング作業にかかります。チャプター設定ポイントは画面や音声が切れることを防ぐためにに前後1秒くらいの余裕が必要です。弊社でオーサリングを行った場合は、お客様に検証盤でご確認していただきます。

CSSの設定プロテクト

Content Scramble System(コンテンツ・スクランブル・システム)の略で、DVDをコピーさせなくするためのプロテクトのことです。
CSSはオーサリングソフトで設定します。

DVD-RではCSSが適用されているとスタンパーが作成できません。入稿の際は必ずDLTで入稿していただきます。

CSSなどプロテクトは販売用のDVDでは一般的ですが、有名人が登場するような販促DVD除き、販促用ではあまり使われません。残念ながら最近はCSS解除ツールなるものが一般的に出回っているため予算をかけてプロテクトをかける必要がないと思う方が多いようです。

リージョンコードの設定

リージョンコードとはDVDを再生できる地域を制限するためのコード番号です。DVDには世界の地域別に1~6までのコード番号が割り当てられているものがあり、リージョンコードが違うとプレイヤー側で制限されてDVDが再生できません。

日本のリージョンコードは「2」です。放送方式に関しても国によって違いがあります。NTSC・PAL・SECAMの3種類にわけられており、日本はNTSCです。

著作権について

DVDでJASRACに登録されている楽曲などを使用する場合は、オーサリングの前に許諾申請を済ませるようにしてください。

弊社ではオーサリングを安心価格でサポートいたしますので遠慮なくお問い合せくださいませ。

CD・DVDケースについて

現在CDケースには標準的なものとして以下のような物があります

CDスリムケース透明(厚さ5mm)開いた状態CDスリムケース透明(厚さ5mm)閉じた状態
・スリムケース(5mm) (白・黒・透明)

CDマキシケース透明(厚さ7mm)開いた状態CDマキシケース透明(厚さ7mm)閉じた状態
・マキシケース(7mm) (白・黒・透明)

CDジュエルケース透明(厚さ10mm)開いた状態CDジュエルケース透明(厚さ10mm)閉じた状態
・ジュエルケース(10mm) (白・黒・透明)

不織布見本(DVD入り)
・不織布

窓付封筒見本白
・窓付封筒

DVDトールケース黒閉じた状態
・トールケース (白・黒・透明)

デジパック白開いた状態
・デジパック

DVDとは・ブルーレイディスクとは? (BD)

DVDディスク

DVD (Digitaru Versataile Disc)とはデジタル映像データを記録するメディアとして開発された光ディスクの一種です。

直径12cmと8cmの2種類あるのはCDと同じです。

DVDの容量

CDと違うところは記録容量の違います。CDの640MB~700MBに対してDVDは片面1層で4.7GB・片面2層で8.54GBと大きく上回ります。データの読み取り方法は赤色レーザーで読み取ります。

4層式のDVD

DVDの特徴として大容量の記録を目指したため4層式(両面2層17.08GB)の構造をもったものもあります。
表面、裏面それぞれに2層あり計4層。
4層式の場合、一面の読み込みが終わったあとに、ディスクを裏返す必要があります。

ブルーレイディスクについて

青紫に光るBlu-rayDiscのロゴマーク

DVDはデジタル映像を記録するメディアとして定着していますが、その上位規格としてBlu-ray Disc(ブルーレイディスク)が読み取りに青紫半導体レーザーを使った新しい光ディスクの規格も登場しました。大きさは12cmとDVDと同じですが記録容量がさらに増え1層式で25GB・2層式で50GBとDVDをさらに大きく上回りました。

ブルーレイの”ブルー”はbluでblue(青紫半導体レーザーの色)の省略形です。

弊社ではこのブルーレイディスクのプレスならびにコピー承っておりますので見積りなど遠慮なくお問合せください。

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海外プレスと国内プレスの違いについて

CDプレス生産イメージ

弊社のCD・DVDのプレスには国内プレスと海外プレスの二つの選択ができます。
ホームページに掲載されておりますプレス料金は全て海外プレスですが、弊社では国内プレスも可能です。

日程(進行スケジュール)の違い

まず日程的な違いです。

海外プレスの場合輸送に時間がかかる場合があります。
弊社では台湾でプレスしておりますので通常1~2日程度かかります。日本でも遠方ですと発送に2日程度かかる場合もありますので、通常の輸送ではそれほど問題になりません。

問題になるとすれば、通関での足止めです。

たとえばCDに入れなければいけない刻印が入っていなかったり、日本産と間違える商品などは通関の際足止めになります。
最悪没収されることもあります。

※没収になることは殆どありませんが、チェックのため数日余分にかかる場合があります。

そういったリスクを考えれば、リリース日を見越して余裕を持った納期が必要になります。

上記の注意点はありますが、海外プレスが国内プレスよりも時間がかかるというわけではありません。
弊社では、例え通関で1~2日程度止められても、国内プレスよりも短納期での発送も可能です。

もうひとつ注意が必要なのは弊社では台湾の工場で生産しておりますので旧正月にあたる時期の日程には注意をしておかないといけません。中国でプレスしている会社なども同様の休日のようです。

品質の違いについて

次に品質のの面はどうかというと弊社の海外プレスではISO9000シリーズ取得の信頼できる指定工場で生産しておりますので国内プレスと比較しても全く遜色のない品質で仕上がります。

原産地の表記が義務付けられています。

※輸入のためCDまたはDVDに「made in TAIWAN」の表記が必ず必要です。

料金の違いについて

次に最も気になるところで重要なのが価格です。これは国内プレスよりも海外プレスの方が価格は低く抑えることができます。

海外プレスではスタンパー料金が無料になっているため再販の場合再度スタンパーの製作が必要になります。そのため何回も再販を予定していたり、大量のプレスの場合(50万枚~程度)は国内プレスのほうが割安になる場合もあります。

しかしほとんどの場合、料金的に海外プレスの方が優勢と言えるでしょう。

CD、DVD 2種類の盤面印刷

CD・DVDの盤面印刷は大きく分けてシルク印刷とオフセット印刷の2種類の技法が用いられています

1.シルクスクリーン印刷
2.オフセット印刷

シルクスクリーン印刷

孔版印刷の一種で絹布や化繊の布に皮膜を作り、布の網目を利用して版の穴からインキを通して転写する印刷技法です。このような技法をシルクスクリーン印刷と呼び平らな場所だけでなく、円柱状の面や球面などにも印刷することが可能です。

弊社でCD・DVDの盤面にシルクスクリーン印刷を行う場合、使用できる色の数は白地を除き3色までです。
3色は特色インキをDICで指定していただきます。

参考
DICカラーとはなんですか?

特徴は単色のベタの再現性はよいですが、写真やグラデーションの再現性はあまり良くありません。

オフセット印刷

平版印刷の一種で版につけられたインキを中間転写体に転写したあとに被印刷物に印刷するという印刷技法でプロセスインキというCMYKの4色の掛けあわせで色を表現する手法です。シルク印刷よりも写真やグラデーションの再現性は非常に良く一般的な印刷方法といえるでしょう。

印刷範囲

盤面印刷の印刷範囲は以下の3パターンになります。

・外径116mm 内径23mm
・外径116mm 内径35mm
・外径116mm 内径46mm

CD印刷範囲のサンプル

※印刷範囲が23mmは下地加工がない部分が発生するので、銀盤加工をしないと下地加工がある部分との印刷の色が変わってしまいます。注意してください。

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