DVD-Videoの2つのフォルダ構成 [VIDEO_TS・AUDIO_TS]

DVD-Videoのディスクをパソコンで開いてみるとVIDEO_TSフォルダとAUDIO_TSフォルダという二つのフォルダがあります。

DVDディスクを開き、中に表示されている、VIDEO_TSフォルダとAUDIO_TSフォルダ

AUDIO_TSフォルダ

DVD-Audioディスクのみで使うファイルです。DVD-Videoの場合はAUDIO_TSフォルダに何も入っていません。DVD-Videoには必要ないため、AUDIO_TSフォルダが無いディスクもあります。

VIDEO_TSフォルダ

VIDEO_TSフォルダには動画、音声、字幕などの動画再生に必要なすべての映像ファイルが入っています。

映像ファイルというのは次の6種類です。

1.VIDEO_TS.IFO
2.VIDEO_TS.VOB
3.VIDEO_TS.BUP
4.VTS_00_0.IFO
5.VTS_00_0.VOB,VTS_01_1.VOB,VTS_02_2.VOB,VTS_03_3.VOB,VTS_04_4.VOB,・・・・
6.VTS_00_0.BUP

VGM

1~3の3つのファイルをビデオマネージャー(VGM)といいます。

VIDEO_TS.IFOにはディスク全体をコントロールする情報が入っています。
VIDEO_TS.VOBにはVIDEO_TS.VOBはディスク全体のメニューです。音声や字幕の選択画面や警告画面の静止画が入っています。
VIDEO_TS.BUPはバックアップファイルでIFOファイルと同じものです。

VTS

4~6の三つのVTSファイルはタイトルセットといいます。○○には01から連番になっていて最大99まで作成が可能です。

VTS_00_0.IFOにはタイトルセットをコントロールする情報が入っています。
VTS_00_0.VOBはタイトルセットのメニューで、連続するファイルで、番号に1以上が付いた連続ファイル。タイトルの映像・音声データが記録されています。
VTS_00_0.BUPはバックアップファイルでIFOファイルと同じものが入っています。

拡張子別

IFOファイルは制御情報ファイルで音声、字幕の選択やチャプター情報が入っているファイルです。
VOBファイルには映像や音声、字幕など実際のデータが入っています。
BUPファイルはIFOファイルのバックアップファイル。ディスクが傷などによりIFOファイルが読み込めない場合にこのファイルを読み込むことによって、再生可能にします。

5つの特徴的なDVDの再生機能について

プレーヤーを操作する黒いリモコンのイメージ画像

DVD特有のオーサリング時に設定できる機能について説明します。

1.オートスタート

オートスタートはDVDディスクをプレーヤーにセットした時に自動的にディスクの再生を開始し、タイトル再生の際の手順などをユーザーが行いやすいように導く機能です。メニュー画面の表示などを自動的に行います。

2.マルチアングル

ユーザーの好みに応じてカメラのアングルを切り替えることができる機能です。最大9アングルまで切り替えることが可能で、視聴者がスポーツやライブなどの映像を複数のカメラのアングルで自由に選択して楽しめる機能です。

主にライブのDVDに使用されることが多いです。

3.マルチストーリー

ユーザーが分岐点ごとにメニューを選択することによって結末が変わるタイトルです。選択により様々なストーリー展開が楽しめます。

4.マルチ音声言語・マルチ字幕選択

マルチ音声言語とはDVDで最大8カ国の音声を楽しめる機能です。またマルチ字幕選択機能は最大32カ国語から字幕を選べる機能です。市販のDVDで広く使われています。

5.ペアレンタルコントロール

パスワードによりロックをかけることにより鑑賞できるメニューやタイトルを制限できる機能です。制作者が映像や音声に適切な視聴制限レベルを設け、ユーザーがプレイヤーに設定した視聴レベルによって再生することができる機能です。これにより子供に見せたくない暴力シーンや恋愛シーンを自動的にカットしながら再生することも可能です。

コピーガード付きDVD-R

コピーガード付きDVD-Rのイメージアイコン

以前ではDVDにコピーガードを付けるにはDVDプレスしかありませんでしたが、DVDプレスの場合はロットが大量であれば価格面で割安になりますが、小ロットの場合コストが高くなります。弊社では小ロットでもお手ごろな価格でコピーガードを付けれるように、コピーガード付きDVD-Rの作成サービスを提供しております。お客様の大切な映像を不正なコピーからお守りください。

サービス概要

通常DVDにコピーガードをつける場合はマスターデータをDLT出力し、プレス工場にて作業を行うという方法がとられますが、コピーガード付きDVD-Rの作成サービスはDVD-Rに記録されたDVD-Videoにコピーガードを付けて複製するサービスで、お客様よりオーサリング済みマスターDVD-Rをお預かりして、ご発注枚数のコピーガード付きDVD-Rを複製いたします。DVDプレスではないため少数ロットからの対応が可能になります。

コピーガード付きDVD-Rの特徴

1.リッピングソフトによるコピーやデュプリケーターによるコピーに有効です。

2.コピーガードによる画像の劣化がありません。

3.再生の互換性も市販の映画のDVDとほぼ同じです。

注意事項

コピーガードがかけられるのは、市販のDVDプレーヤーで再生可能なDVD-Videoの映像に対してのみです。このコピーガードは一般的なデータファイルには対応しておりません。また ビデオ出力を利用したアナログコピーの防止できません。

また、CDにはコピーガードはかけられません。
コピーガードはあらゆる方法でのコピーを完全に防ぐことを保証するものではありません。

マスターDVD-Rはオーサリング済みDVD-Rでご支給していただきます。

CD DVDプレスサービスについて(激安DVDプレス)

CD DVDは最近では身近な音楽や映像メディアとして一般的に普及していまいりました。企業の販促用のPVや弊社ではそのようなCD DVDの製作に関しましてお客様の用途やご要望にお答えできるよう様々なサービスをご用意しております。

格安価格

DVDバルクが納期10営業日・1000枚プレスの場合、単価41円 

とにかく安くCDやDVDをつくりたいというお客様のために弊社では海外プレスにより業界最安値をめざした価格を設定いたしております。DVDプレスでディスクのみ(バルク)1000枚納品の場合、単価41円(税込)、CDプレスでディスクのみ(バルク)1000枚納品の場合、単価32.5円(税込)で承っております。CD DVDいずれの価格も納期が10営業日(土日祝を除く)の場合の価格です。弊社の価格は納期によって異なりますので詳しくは価格表をご覧ください。

DVD完全パッケージ(セットにはDVDプレス、盤面印刷、トールケース黒、ジャケット印刷、包装が含まれます)1000枚納品で納期が15営業日(土日祝を除く)の場合は89,000円(税込)の格安価格で承らせていただきます。

またCD完全パッケージ(セットにはCDプレス、盤面印刷、10mmPケース、2Pジャケット印刷、バックインレイ、帯、キャラメル包装が含まれます)1000枚納品で納期が15営業日(土日祝を除く)の場合は98,000円の格安価格で承らせていただきます。

※上記の価格は2010年7月の価格です。

短納期

DVDバルクが最短4営業日発送 CDバルクが最短3営業日発送

納期優先の急ぎの発注にも弊社では最短納期で対応できるようにしております。DVD海外プレスのバルク納品の場合最短4営業日(土日祝を除く)の発送も可能です。CD海外プレスのバルク納品の場合では最短で3営業日(土日祝を除く)の発送を実現しました。短納期の場合は事前予約が必要ですのでご注意してください。

出来る限りお客様のご要望納期に対応させていただきますのでお気軽にご相談ください。

DVDプレスのマスター入稿について

パソコンを使い入稿用のデータを制作している風景

入稿時の注意点

1.DVDフォーマット

DVD-ROM、DVD-VIDEO、DVD-ROM/VIDEO(HYBRID)を指定していただきます。

2.支給マスターの種類

DLT、DVD-R、DV-CAM、mini-DV

3.コピーガードの有無

CSS、APS(APSの場合はマクロビジョン社とライセンス契約が必要です)を決めていただきます。
コピーガードをかける場合はDLTでマスター入稿していただきます。

4.盤面印刷

シルクスクリーン印刷、オフセット印刷

5.印刷物の仕様

ケースの種類によって印刷物の仕様は異なります。データ作成の際は弊社のテンプレートをご使用ください。

6.ケースの仕様

DVDプラケース、DVDトールケース(プラケースのトレイとトールケースの色は白・黒・透明の3種類あります)、不織布(標準・ティアテープ付き・裏面糊付きなど)、窓付き封筒、バルク納品など仕様を決めていただきます。

7.包装仕様

キャラメル包装、シュリンク包装、OPP包装、包装無しなどの仕様をきめていただきます。

入稿メディア

片面一層式のDVDプレスの際のマスター入稿は片面一層式のDVD-RまたはDLTでお願いいたします。マスターはDVD-RやDLT以外のメディアでも受け付けますが、別途変換費が発生することがあります。片面2層式のDVDプレスの場合はDLTのみの受付になります。

DLTとは

DLTとは磁気テープを利用した大容量の記憶メディアの一つです。1本のテープに圧縮時で最大70GB~80GBのデータを記録することができます。
CSSコピーガードをかけるときや片面2層式のDVDプレスの際のマスターメディアはこのDLTでの入稿になります。

オーサリングをご依頼されるとき

オーサリングをご依頼される場合の入稿はDLT、DVD-RまたはDV-CAM、mini-DVでお願いいたします。これ以外のメディアでの入稿の場合は別途変換費用が発生することがありますのでご注意してください。

オーサリング時の指定項目

・アスペクト比
4:3または16:9
・音声仕様
リニアPCM、ドルビーデジタル
・メニュー画面
静止画か動画、BGMの有無で合計何枚になるかなどを決定します。
・コピーガードの有無やリージョンコードの設定(ALL、2、その他の設定)も決定していただきます。

DVDの放送方式について

DVDにはテレビと同じように国によって放送方式の違いがあります。NTSC、PAL、SECAMの3種類の放送方式に分けられています。たとえリージョンコードが一致したとしても放送方式が違っているとDVDプレーヤーで再生することができません。DVDソフトとDVDプレーヤーのリージョンコードと放送方式が一致している必要があります。

NTSC・PAL・SECAMのリージョンコード別に色分けされた世界地図

NTSC

NTSCは日本で採用されている放送方式です。日本のほかにアメリカ、カナダ、台湾、韓国、中南米などで採用されています。

走査線の数が525本で、フレーム数が毎秒30フレーム(1秒間に30回画面を書き変えるということです)インターレース方式と規定されています。

PAL

ドイツで開発された放送方式で、イギリス、ドイツ、イタリアなどの西ヨーロッパ各国やオーストラリアなどで採用されている放送方式です。水平方向の走査線の数が625本でフレーム数が毎秒25フレームのインターレース方式です。

SECAM

フランスで開発された放送方式で、PALと同じ水平方向の走査線数が625本で毎秒25フレームのインターレース方式です。フランス、東ヨーロッパやサウジアラビアなど中近東諸国、ロシア、キューバ、アフリカなどで採用されています。

日本で市販されているDVDプレーヤーはNTSC仕様のため、ヨーロッパで買ったDVDを日本に持って帰っても再生できない可能性が高いのでご注意してください。

DVDビデオ 2つの記録方式

DVDの記録方式には大きく分けてビデオモードとVRモードの二つの記録方式があります。

ビデオモード

ビデオモードは市販されている映画などのDVD-Videoと同じ記録方式です。このビデオモードで記録したDVDはDVD-Videoと同じように一般的に普及したDVDプレーヤーやレコーダーでほとんど再生できます。

VRモードの記載のある銀色のDVDプレーヤー

VRモード

VRモードは、テレビ録画などをDVDに記録し、記録後にも自由に編集ができるように作られたDVD-R/RWやDVD-RAMで利用できる記録方式のひとつです。CRPMの含まれた映像はVRモードでないと記録できません。このVRモードで記録した映像はVRモードに対応したパソコンやDVDプレーヤーでのみ再生できます。

CPRMとは

デジタル映像の不正コピーを防止するための制御技術で映像を暗号化して記録するためコピーしても再生できません。録画用のDVD-R、DVD-RW、DVD-RAM、SDメモリーカードなど で採用されています。

ブルーレイディスクをプレスする際の注意事項 ~ブルーレイとは?~

新世代のメディア

片面一層式のDVDとBlu-rayを比較すると、Blu-rayは5倍近くのデータを記録することができます。

高精細な映像はそれ相応のデータの量になります。その高音質・高画質のデータを記録するために大容量で高速化した光ディスクメディアとして開発されました。

DVDとの大きな違いは容量の違いでDVDの5倍近くのデータを記録することができます。よってDVDよりも高画質で記録することすることが可能です。またDVDと同レベルの画質の映像を長時間録画することも可能です。

AACS

ブルーレイディスクのコピーガードの規格はAACSになっています。このAACSというコピーガードは著作権保護を目的としたコピープロテクトの他に不正な配信の防止も目的としています。DVDではコピーガードの設定なしでもプレスすることができましたがブルーレイディスクの場合はAACSのコピーガードは必ず設定しなければならない強制規格になっおり、ブルーレイディスクをプレスで製作の際AACSのライセンスを取得する必要があります。

ブルーレイディスクのリージョンコード

ブルーレイディスクにも再生できる地域を限定するためのリージョンコードがあります。DVDのイージョンコードは1~6までで日本は2でしたが、ブルーレイディスクの場合はA~Cまでの3種類にわかれています。

・日本は南北アメリカ、東南アジア、朝鮮半島、台湾と同じAです。
・ヨーロッパ、中近東、アフリカ、オセアニアはBです。
・ロシア、中国、モンゴル、中央・南アジアはCです。

地域制限のないリージョンフリーで製作することも可能です。

弊社ではブルーレイディスクのプレスやコピーも承っておりますのでご不明の点がございましたら遠慮なくお問い合せください。

映像の画質について ~スタンダード画質からハイビジョン画質へ

映像技術の発達と共にデジタルハイビジョン映像など高精細度映像の表現が可能になってまいりました。

SD画質(スタンダード画質)

画面比率が4:3のSD画質で表示される範囲

SD画質とはハイビジョン映像が登場する以前に標準的に用いられていた解像度レベルの映像の画質のことです。一般的に525本の走査線を使った縦横比4:3の画面の映像を指します。

HD画質(High Definition画質)

画面比率が16:9のHD画質で表示される範囲

HD画質とは従来のテレビ画面(SD画質)に比べて走査線(テレビ画面を水平に走る線)が大幅に増えており、大画面になっても映画館で見る映画のような臨場感のある高精細画像で再生できます。画面のアスペクト比が従来の4:3よりも横長の16:9になっているのも大きな特徴です。日本国内では、走査線が750本の映像がハイビジョン、1125本の映像がフルハイビジョンといいます。

アスペクト比

アスペクト比とは画面の縦横比のことをいいます。地上アナログ放送(SD)の画面では、4:3というアスペクト比が利用されていますが、ハイビジョンでは16:9というアスペクト比を利用しています。これによって、窓を覗いているような感じのSDに比べて、16:9は人間の視野に近いといわれ、実際に外で景色を眺めているような 臨場感を楽しめるのです。

解像度

・地上波アナログ放送の解像度は640×480pxでインターレース方式を採用
・DVDビデオの解像度は720×480pxで インターレース方式を採用
・地上波デジタル SD画質の解像度は720×480px でプログレッシブ方式を採用
・地上波デジタルフルハイビジョンフルHDの解像度は1920×1080px インターレース方式を採用

インターレース方式とプログレッシブ方式

インターレース方式とプログレッシブ方式というのは、横方向のドットのライン(走査線)の表示方法で、インターレース方式は走査線の奇数と偶数のラインを交互に表示、2回で1画面を表示します。プログレッシブ方式は1度に画面の全ての走査線を表示します。同じ解像度ではインターレース方式よりも画面のちらつきが少なくなります。

MPEG-4

MPEG-4とは映像・音声データの圧縮符号化方式で動画フォーマットの規格のひとつです。MPEG-2の約2倍以上の圧縮率でハイビジョン放送をそのままの画質でDVDディスクに記録することが可能です。ブルーレイディスクの圧縮方式の一部にもこのMPEG-4が採用されています。

市場拡大しているハイビジョン ~高解像度規格~

ハイビジョンとは

ハイビジョンとはNHKが商標権を有する日本における高精細度テレビジョン放送(High Definition television)の愛称です。という映像技術でHDTVと略したり高品位テレビなどと呼ばれます。ここでいうDefinitionは解像度や鮮明度という意味になります。

ハイビジョンとは一般名称ではなく固有名詞になります。

ハイビジョンカメラ

HDVとAVCHDの規格ロゴ

ハイビジョンとは前述の通り固有名詞ですが「ハイビジョンカメラ」「ハイビジョンテレビ」など組み合わせで一般名詞として使われているようです。

最近では、家電店でも手ごろな価格のハイビジョンカメラが登場していますが、こうしたビデオカメラで一時期採用されていたハイビジョン規格がHDV規格です。HDV規格というのはDV規格のカセットテープにHDの映像と音声を記録再生するための映像規格のことです。デジタルビデオカメラで普通に利用されているmini DVテープにハイビジョン映像の記録と再生ができるというのが、HDV規格の最大の特徴です。

最近ではAVCHDという規格があり、高画質の映像を撮影できるように高圧縮の記録方式です。圧縮方式はMPEG4が採用されています。AVCHDは新しい規格のため再生機器が規格に対応していないものがあります。新しいDVDレコーダーやブルーレイレコーダーではAVCHDで記録されたメディアを再生する機能が搭載されるようになってきました。

AVCHDは当初に8センチDVDへの記録、昨今ではメモリーカード・ハードディスクへの記録されます。DVD・DVテープへの録画は無くなりつつあります。

ハイビジョンのメリット

ハイビジョンカメラの最大のメリットは、今までにはなかった高画質映像を記録できることです。フルハイビジョン映像は、解像度が1920×1080ドットで構成される映像のことです。従来の映像規格と比べて非常に多くの情報量を持っているのが特徴です。従来のスタンダード画質(SD画質)の映像の解像度720×480ドットでの映像と比較した場合、面積比で計算すると、フルハイビジョン映像とスタンダード映像では、およそ6倍の差があることになります。フルハイビジョン映像が、圧倒的な情報量を備えていることがわかります。

このようにフルハイビジョンカメラデ撮影した映像を見てしまうとスタンダード画質の映像はどうしても見劣りしてしまいます。

しかしフルハイビジョン映像ははデータ量が大きいため、映像の編集などを行う場合ハイスペックなパソコンも必要となってきます。AVCHDなどの編集はまだまだ大変な作業です。

« Newer PostsOlder Posts »