音楽CDプレス時の、音源マスターを作るときのチェックポイントを教えてください。

主なチェックポイントは以下の7点になります。
1. 音源にノイズが混入していない 。
2. サンプリング周波数は44.1KHzに設定されている。
3. CD-Rメディアは、国産の上質のものを使用してください。海外産の粗悪メディアですとノイズの原因となることがあります。(太陽誘電社製のものをお勧めいたします。)
4. 合計タイムが74分以内(12cmCDの場合)である。
5. いくつかのCDプレイヤーで問題なく再生が可能である。
6. CD-Rに書き込む際に、プリマスター作成ソフトの設定が「ディスク・アット・ワンス」に設定されている。(倍速での書き込みは、ノイズ・エラーの原因にもなりますので、書き込み速度は等速をお勧めいたします)
7. 予備のマスターコピーが作成してある 。

バルクとはなんですか?

1枚ごとの個別パッケージングをなくし、100枚単位ごとにフィルム包装しているものです。個別パッケージにかかる費用を抑えることができます。仕様用途は限られてきますが、パッケージ販売しない場合こちらの方がお得な場合があります。

CDプレスのマスターはどのような形式で入稿したらいいのですか?

音楽CD(CD-DA)プレス時のマスターは、CD-RもしくはDATでご入稿ください。DATにて音源マスターをご支給頂いた場合は、別途変換費用が発生致しますのでご了承願います。また、その他の記憶媒体(MD、カセットテープ等)をご入稿いただいて、それを元にCD-R、DATと同様の編集作業をすることもできますが、製品化したときの音質は劣ります。可能であれば、CD-RもしくはDATでのご入稿をお勧めいたします。また、マスターとして使用されるメディアは、なるべく国産の高品質メディアをお使いいただけますようお願い致します。弊社では、太陽誘電社製のメディアを推奨いたしております。また、MTRやハード型CDライターを用いて作成されたCD-Rは、プレス用のマスターとして不具合が生じる場合がございますので、上記を用いてCD-Rを作成される方は、事前に弊社までご相談くださいますようお願い致します。CD-ROMプレス時のマスターは、「ディスク・アット・ワンス(disc at once)」で書き込んだCD-Rをご入稿ください。
CD-DA・CD-ROMに関わらず、ご支給いただいたマスターと全く同じ内容のCDがプレスされます。CDプレス時のマスターをCD-Rでご支給いただく際には、必ずマスターの検証を行っていただけますようよろしくお願い致します。

マスターがDVD-R とDLTとでは、何の違いがあるのですか?

DLTは、DVD-Rとメディアの構造が違い、安定したメディアとして位置づけられています。そのため、スタンパーを制作する時にエラーが生じにくいです。また、DVD-Rをマスターとして使用した時、マスターDVD-Rメディアのドライブとの相性が良くない場合には、マスター DVD-Rと全く同じ相性をもったDVDがプレスされてしまいます。DLTでご入稿いただいた場合は、DLTから直接スタンパーを制作することができますので、非常に高い精度をもったDVDが制作できることになります。一般販売用途をお考えの方は、出来ればDLTマスターを作成し、ティスティングプルーフを作成して、十分な再生テストを行っていただくことをお奨めいたします。

プレスに移る前に、テスト盤で動作確認をすることは出来ますか?

可能です。当社では、テスティングプルーフと呼びます。ただし、以下の別途費用が必要です。
・DVDプルーフ(テスト盤)制作費 ¥10,000@5枚
・DVDスタンパー再制作費用¥40,000
※スタンパー再制作費用は、プルーフでプレス許可が出なかった場合のみ必要です。

片面二層DVDのマスターは、どのような入稿形態になりますか?

現在のところ、DLTが唯一の入稿メディアとなります。片面二層のDVD-Rでのご入稿は、現在対応いたしておりませんので、ご了承くださいませ。

CSS、APSなどのコピーガードはどのように設定するのですか?

コピープロテクトは、オーサリング段階でマスターDLTに組込む必要があります。APSの場合、マクロビジョン社にコンテンツの内容に応じたキー申請を行い、あらかじめプロテクションキーを取得しておきます。DLTに書き出して当社にデータ入稿する際に、あらかじめ取得しておいたキーディスクもご提出下さい。コピーガードのロイヤリティーに関しては、マクロビジョン社とお客様の直接契約となりますので、APSの設定をご希望の場合は、必ず事前にマクロビジョン社へお問い合せをお願い致します。CSSに関しましては、マクロビジョン社のような契約は必要ありません。弊社まで「CSS設定希望」をお申し付けくだされば、弊社にて設定いたします。(別途費用が発生致します。)ただし、CSSに関しましては、全てのハードウェアについて有効ではございませんので、予めご了承ください。

DVD-VIDEOコピーガードとはどんなものですか?

DVD-VIDEOの複製などを防止する機能のことです。主なコピーガードには、以下の様なものがあります。
●CSS(Content Scrambling System)●
映像ファイルを、パソコン用ドライブ等で、直接コピーしても開くことができないようにする方式。デジタルプロテクトとも言います。主に、メディア対メディアのコピーを抑止するために用いられます。
●APS(アナログプロテクトシステム)●
米国マクロビジョン社のアナログコピープロテクトの方式です。社名を取って、APSを単にマクロビジョン方式、マクロと呼んだりもします。DVDプレイヤーから、アナログ回線を通じてコピーを試みると、スクランブルがかかって映像が乱れるという効果を発揮します。

DVD-VIDEOのリージョンコードとは何ですか?

リージョンコードは、REGION CODEと書き、直訳すると地域番号と言う意味になります。DVDプレーヤー及びDVDディスクには、発売地域(国)ごとに再生可能な1~6までのリージョンコードが割り当てられており、再生するディスクのリージョンコードとプレーヤーのリージョンコードが違う場合は再生できません。これは、米メジャー映画会社からの要望で設定されたもので、発売時期のズレによる作品の流出防止が主な目的です。日本のリージョンコードは「2」です。
なお、日本はテレビ放送方式がNTSCであるため、海外のPALやSECOM方式には対応しておりません。従いまして、国内向けDVD-VIDEOを制作される場合、リージョンコードは、「2」もしくは「ALL」で、かつ放送方式は「NTSC」対応として制作する必要があります。詳しくは、お使いのオーサリングソフトの解説書をご覧頂くか、弊社までお問い合わせ下さい。

全てのプレーヤーで再生できるDVD-VIDEOを作ることはできますか?

この世に存在する、どのプレーヤーでも再生できるDVD-VIDEOを作るのは難しいです。理由の一つは、DVDプレイヤーの世代の問題で、古い世代のプレーヤーでは最新のDVDディスクを再生できない場合があります。もう一つは、メーカー様によるハード的な違いです。パソコン内蔵のDVDプレーヤーアプリケーションも含めて、全てのDVD再生環境に互換性のあるコンテンツ作りは事実上不可能だと思われます。ただし、素材ご提出前に、出来る限り多くの市販プレーヤーでDVD-R検証を行い、問題点をオーサリングで解決していけば、互換性の問題を減らす事は可能といえます。また、問題が起きやすい点があらかじめ分かっている場合、その点をジャケット等に明記することをお奨めします。

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