ちょっと難しい、専門的な印刷用紙の種類について

平版と巻取

印刷用紙は平版と巻取の2種類に大きく分けられます。平版とは1枚ずつ断裁された用紙で、巻取はロール状に巻かれたもので印刷機の種類によって使い分けられます。巻取は新聞や折込チラシなどの輪転印刷機による印刷の際に使用します。それ以外の場合は平版を使用します。CD DVDプレスの際のジャケットや帯などの付属の印刷物もすべて平版の用紙を使用します。

塗工紙と非塗工紙

弊社で用意している上質紙135kgとコート紙135kgの紙サンプルの比較

印刷用紙は材質別の分類として非塗工紙と、非塗工紙の表面に顔料を塗って滑らかにした塗工紙と分けられます。非塗工紙は書籍の本文用紙や新聞用紙やコピー用紙、ノート用紙などに使われ、品質別に上質紙・中質紙・更紙に分けられます。

塗工紙は上質紙と中質紙をベースに片面または両面に顔料を塗って光沢を出したもので、塗工量の多いものからアート紙・コート紙・軽量コート紙・微塗工紙に分けられます。カタログやパンフレットやポスターなど多く使用されております。

CD DVDプレスの付属印刷物もカラー印刷に適しており写真の再現性も優れているコート紙を使用しています。他の用紙を使用することも可能ですが、特別な用紙を使用した場合など印刷の価格は用紙によって変わる場合がありますので、見積りの時にお問合せください。

再生紙

再生紙とは木材パルプに古紙をを配合して製造された紙のことで配合率は1%から再生紙と呼ぶことはできます。また再生を繰り返せば紙の強度は弱くなります。紙の古紙配合率や品質を表すものでエコマークというのがありますが、エコマークを使うには古紙の配合率が70%以上でないと使うことができません。

再生紙が本当に環境に良いとはいえない面もあります。木材パルプから新しく作られる紙と古紙から作られる再生紙とでは製造工程が異なるため、製造過程のCO2の排出量は再生紙の方が多くなります。また配合率が高くなるほどCO2の排出量が多くなります。紙製品をすべて古紙100%にすることが環境にいいとはいえませんが、紙には様々な種類があるので、それぞれの使用目的に応じた美しさや強度を考えながら古紙の配合率を考え環境への影響を考慮して生産することによって再生紙は環境にやさしい紙ということができます。

@akifumi_t


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