ブルーレイは下記3つの技術を使用しコンテンツの著作権保護を図ります。
●AACS(エーエーシーエス)
●ROM Mark
●BD+
これら3つの技術により、コピー防止力を飛躍的に向上させます。人間の作ったシステムゆえ、必ずしも完璧とは言えないものの、現在主流のDVDに比べれば海賊版の作製及びその視聴がより困難になるようです。
しかし、実際は過去に2度ほど破られたことがあるようで、そこそこ騒ぎになったそうです。現実的にはこの手のプロテクトは、必ずと言っていいほど破られる宿命にあるようで、プロテクトを破る側とプロテクト開発者側とでいたちごっこになるのが常です。
AACS
Advanced Access Content System の略。AACS技術はAACS LAを通じてライセンス提供されます。
AACSの特徴
著作権保護の対象となる範囲をインターネットや家庭内ネットワーク、デジタル放送などに広げることが可能となります。媒体は物理フォーマットに依存しないので、小型メモリーカードなどにも使用することができます。
また、著作権保護機能を乗り越えて侵害しようとする不正な機器を使用できなくする機能もAACSには備わっています。不正な機器を検出した場合には、その機器が鍵として用いるデータを無効化し、暗号化されたコンテンツを正しく復号化できないようにしてしまいます。それも、他の無害な機器に影響を与えることがなく、原理的にはどれほど多くの機器の中からでも1台のみ選んで無効にすることができます。また、逆に1台を残して他の機器をすべて無効化するといったこともできるのです。
ROM Mark
特殊なピットをディスクの原版に書き込むことによって、不正なマスタリングによる海賊版の量産を防ぐ機能です。
BD+
BD独自の機能であるBD+は、BDプレイヤーのコンテンツ保護プログラムが破られた際にも、新たなコンテンツ保護プログラムをBDプレイヤーに導入できる機能です。
破られたコンテンツ保護プログラムをコンテンツ企業が後から動的に更新できるため、非正規に複製されたディスクの視聴は実質的に不可能になると考えられています。なお、BD+はキーが改変されたプレイヤーのみに影響します。
AACSキー
AACSで著作権保護された次世代DVDコンテンツの再生には、AACSキーが必要です。
AACSのキーとは、著作権保護のため、暗号化された次世代DVDを復号化したり、次世代DVDに著作権保護付きのコンテンツを記録する場合に暗号化するために必要なものです。
AACSキーについて詳しい情報はAACS LAのウェブサイト(http://www.aacsla.com/)から入手可能です。