印刷インキについて ~インクとインキ、どっち?

印刷する際のインキ種類

印刷には様々な方式や印刷機があり、それぞれに対応するインキが必要になります。印刷は版式によって凸版、凹版、平版、孔版に大のできく分けられます。インキも版式による分け方でいうと活版インキ(凸版)、平版インキ(平版)、スクリーンインキ(孔版)などと呼ばれます。用途によるわけ方では新聞インキ、ポスター用インキなど非常にたくさんの種類があります。また製造方法によるわけ方では水性インキ、熱乾燥インキ、紫外線硬化インキなどがあります。また特殊なインキでは磁気を検出して文字を読み取る磁性インキ、香りをだす芳香ニスインキなど数多くあります。

環境を重視したインキ

現在一般的に使われているインキは、石油系溶剤が含まれているものがほとんどですが、SOYインキといって石油系溶剤の一部にまたは全部に大豆油を使用したインキが使われることが増えています。石油系溶剤を使った一般的なインキよりも、環境にやさしく、分解されやすいのでリサイクルしやすいというメリットがあります。印刷の品質も一般のインキを使った場合とほとんど変わりません。乾燥時間が一般のインキよりもかかるデメリットはありますが、昨今の環境意識の高まりから、今後はSOYインキに移行することは間違いないでしょう。

インクとインキ

インクとインキ、どう違うか悩まれることがあるかもしれませんが、答えは単純です。
主に商業印刷ではインキと呼ぶ方が多いです。一方、個人使用やそれに近いのものはインクと呼ばれることが多いです。

基本的なインキで印刷された印刷物が印刷機から出てくるところ

@akifumi_t


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